
「成長」とはどういうことか?
今回は成長するとはどういう事なのか?また、成長する為には何が必要なのかを僕なりに考えてみました。先ず、僕が考える成長についてはこのように思います。
「成長する事とはこの世に生を授かった生命体の本能である。
人間を含めた生物は生まれた瞬間、死へ向かう。この軌跡が成長を遂げる本当の意味である。」
最初から哲学的なお話になりましたが、人間を含めた生物は必ず成長し、最終的には死に向かいます。これが地球上に生まれる生命体の宿命です。
また、余談ですが我々が住むこの地球も誕生から、終わりを迎える予定になっています。太陽が膨張し、地球に近づき、現在の生命体が存在できない環境になると言われています。しかしながら、この太陽系が存在する天の川銀河系は他の銀河系と融合し大きくなると予想されています。そして宇宙もまた、誕生から今現在も膨張を続けて成長しているという事です。
何が言いたいかと言うと、「成長するという事は自然なながれである」という事です。
時々、「成長したくない。このままがいい」、という現状維持思考の方を見かけますが、それは自然な流れに反していると言えるのです。
僕自身の事を振り返れば、この世に生まれて今日まで、成長を遂げてきましたが、何も一人で成長してきたわけではありません。親をはじめ、周りの方たちに指導頂きながら、社会とは、人間とは、どういうものかと学びながら成長してきました。赤ちゃんの頃は親の助けを借りながら、成長してきました。親が居なければ今日までの成長はありえません。
当たり前に思っている親の存在が成長するにつれ、感謝に変わってきます。
自分がいざ、親の立場になれば、それがどれ程の愛情だったかを深く理解する事になります。
親の助けを必要とする2,3歳までの環境がその後の成長や人間形成に於いて大きく影響があると言わていますが、成長する環境が如何に大切なのかを物語っていると思います。
最近の俗語で言うと(親ガチャ)なるものがあります。生まれてくる子供は親や家庭環境を選べない。教育格差や経済格差が生じてしまうのに、全ては運任せであるという事です。生まれた時点で格差が生じてしまう事の比喩です。
(*環境が全てではない事は理解しておきましょう。その後の人生で成長すればいいだけの事なので)
会社組織での人材教育
これまでの事を考察すると、「会社で部下を育成する立場にある管理職の人はいい人材が育つ環境を作ることが主な仕事である」と思います。会社のルール、決めごと、マニュアル、評価制度などの仕組みを作ることでスタッフが働きやすい環境を整える事により、成長を促していく事が出来ると思います。
我が社の社名の由来
我が社の社名はDIAMOND、PROGRESSカンパニーです。
人が輝きながら成長する、進化する事をコンセプトに掲げています。
その為の環境作り、仕組み作りを今現在、進めています。
入社したスタッフが自然と育つには何が必要なのか?
それは誰が見ても納得する評価制度であり、その評価に準じての報酬であり、責任であり、やりがいであると思います。スタッフが成長を自分自身で感じる事が出来る。成功体験をかなみ屋で積むことが人生の充実に繋がり、喜びになると考えています。
僕が常日頃、考えている成長に関する理想
僕が考えている成長に関する理想とは、会社の成長と個人の成長がリンクしながら共に発展していく事です。
個人の成長が会社の成長に繋がり、また、会社の発展が個人の成長に繋がる好循環が生まれる事を将来の目的として日々、経営しています。スタッフが成長し、会社も成長していけば自分事として仕事に向き合う事に繋がると思います。
やはり、仕事とはやらされている感があると苦痛になります。また、自分事として能動的に動いていると成果が出た時の喜びにつながり、やりがいや、充実感が増してくると思うのです。
成長には学びが欠かせない!
僕は自分の成長の為に毎日、読書を日課にしています。
どうしても経営に関する本が多くなりがちですが、本来なら、広く浅くの読書を進める方もいらっしゃいます。多方面にわたる情報を受け入れる土壌づくりが大切です。
僕自身、読書を習慣にすることによって新たな視点や価値観に触れる事で物事を多角的に捉えられ、気づきやアイディアが生まれやすくなっていると思います。新しい知識、先人たちの考え、名経営者の考えや、体験談を学び、僕自身の考えや行動、または決断する時の参考にしています。
学んだ知識をアウトプットし知恵に変える。
また成長には行動が必要です。
学んだ知識を実際に自分ごとに当てはめて実践する事で始めて知識が生きてくるのです。
インプットとアウトプットの両方があって初めて成長できると思います。常に新しい価値観に出会った時に自分だったらどう活用するのかを自問自答しながら読んでいくと成長に繋がると思います。
成長に欠かせない習慣化
成長を目指すなら、そのスキルアップのために時間を使わなくてはなりません。
習慣化がポイントになります。
その習慣化する事が難しいと思う方もいると思いますが、最初は小さいステップでいいのです。一日5分、そのことに割いてみる。それを毎日習慣にします。毎日の小さな積み重ねが将来の大きな成長に繋がります。
と、偉そうに僕が習慣化のコツを説いていますが、始めた事が三日坊主になることも良くあります。そんな時は三日坊主になったからダメではなく、三日坊主も継続すれば、それも習慣になり継続する力が付きます。
要は、諦めずに継続すればいいのです。一度、止めた事も思い出して始めてみる。また、三日坊主になったらまた、始める。これを繰り返します。何かのスキル、知識を得ようと思ったら、時間に投資しないといけません。向き合う時間が必要です。
そのスキル向上のために必要な時間の目安に1万時間の法則があります。何事も一万時間をかければ、その道のプロになれると言うものです。
僕がこの飲食の世界に入ったのは18歳の時でした。当時、厨房でかっこよく鍋を振るチーフや、全体を仕切る店長に憧れて自分も出来るようになりたいと料理の世界に入ることを決めました。其れこそ、最初は全然、鍋が振れなくて、料理のレシピも分からなく、右往左往しながら経験を積んでいきました。3,4年の下積みを経たのち、いつからか、厨房を仕切るまでに成長した自分に自信を持ったことを覚えています。
このように、一つの事にフルコミットすると誰でもその道のプロになれるという事です。その目安が10万時間だと言われています。今後のスキルアップのために是非、習慣化を取り入れてみてください。
未来を見据えて現在を知る
僕の会社も創業から約20年が経過し、その間、経営者である僕も会社と共に成長して来ました。成長段階でフェーズが変わるごとに求められる役割も変化してきました。
当然、今現在も経験を積みながら、勉強しながら成長中です。人間は幾つになっても学びながら成長をしていくものだと思います。僕も50代に入りましたが、これからも貧欲に成果を上げていこうと思っています。未来のあるべき姿、追い求めている理想像を計画に落とし込み、現状との差を埋めていく作業を続けて行き、会社も僕も経営者として立派になれるように前進していきます。かなみ屋で働くスタッフたちも自身の成長を楽しみながら感じてもらい、充実した人生を送れるように頑張って頂きたいと思います。
最後に、僕が考える成長する人の条件を挙げて終わりにします。
①素直である事
②勤勉である事、学びが好きな事
③人生に目標をもって生きている
④何事も自分事として受け止める事
⑤継続出来る事
⑥無知の知を知っている事(自分は何も知らないという事を知っている)
⑦我以外皆我師也(われいがいみなわがしなり)
*自分以外の人や物はすべて、自分の師である
以上です。
それでは、また次回!!!